アシェット婦人画報社 編


お洒落っていったいどういうことだろう。人によって答えはさまざま。でも、みんなに共通するお洒落というものは確かにある。今回おうかがいしたのはアシェット婦人画報社。ファッション指向の高い女性に支持されている女性総合雑誌「エル」、インテリアなどのデコレーションマガジン「エル・デコ」などの雑誌を発行し、情報発信サイト「エル・オンライン」を作成運営している出版社だ。お洒落の源流の一つがここにあるかもしれない。
毎日約2万人からのアクセスあり! エル・オンラインの魅力をさぐる
  東京・新橋は庶民的な雰囲気が漂う街。夕方になると仕事帰りのサラリーマンたちでいっぱいになる居酒屋が軒を連ねるまさに「お父さんたちの街」だ。
そんな新橋駅から徒歩約5分のところに、今回の探検地「アシェット婦人画報社」はある。社内に入ると街の雰囲気とは対象的に、トレンドに敏感なファッショナブルな女性たちがいきいき働く姿が目に飛び込んでくる。 そう、ここが自己表現の手段としてファッションや暮らしにこだわる大人の女性のための雑誌「エル・ジャポン」「エル・デコ」等を発行している出版社なのだ。今回、最初にお話をうかがったのはエル・ジャポンのホームページ「エル・オンライン」を制作しているマーケティング部ニューメディア課の小西さんと影山さん。ホームページの制作やサーバは全てMacで行っているとお聞きして隊員たちも興味津々だが、制作現場を見せて頂く前にまず事業内容の説明からうかがおう。 エルは現在12カ国でホームページを立ち上げており、日本では96年9月からスタートしている。当初はエル・ジャポンのPRの一環として始まったが、現在は雑誌の内容とは異なるオリジナルコンテンツを多く盛り込んだ、より魅力あるホームページ作りを行っている。また他誌のサイトとの違いを出すために、世界中のエル誌をいち早く入手できる利点を活かし、海外の情報もふんだんに紹介している。これも世界的な取材ネットワークをもつエルのサイトならでは、と女性に大好評だ。日々新しい情報が世界中から届くとあって、早くしかもスペースの制限にこだわらずに情報を発信できるインターネットの特性を活かすためにも、情報は毎日更新している。さらに「オンラインだからこそできること」をいつも考えているとか。
「双方向性というのは大きなメリットです。最近も女性の転職に関するアンケート調査を実施しましたが、雑誌では回答の応募、集計、発表と何カ月もかかるが、オンラインだとすぐに結果発表でき、反響も大きかったですね。またページごとの反響の大きさもわかるので、読者の意見を直接反映できるのも魅力と言えます」と影山さん。当初、微妙な色合いが売れ行きを大きく作用する化粧品メーカーなどは、ホームページにおける色の再現性の不安を理由に尻込みしてしまうところも多かったが、現在ではインターネットの評価の高まりとともに企業側も積極的に商品のPRにエル・オンラインを活用しようという流れに変わってきたという。さてホームページ作りで心がけていることは? 「エルのテイストを重視すること。また情報の質と同様、ビジュアル的な美しさにもこだわっています。見てほっとするような、情報を詰め込みすぎず、ゆとりのある見やすいレイアウトを崩さないように気を配っていますね」日頃からエル・オンラインを楽しんでいる隊員たちからも「ゆったりくつろぎながら楽しめる雰囲気が好き」との声もあがっていた。

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