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1978年、当時、日本にはほとんど無かった現代美術の美術館として開館した「原美術館」。 現代美術では客は来ないと言われながら、「現代美術を通した国際交流」と「親しみやすく開放的な空間で美術作品が活きる展示をする」という独自のコンセプトで、いくつも現代美術を扱う美術館ができた現在でも、現代美術の素晴らしさを世界に向けて発信する場として人気を集めている。昭和初期に建てられた個人用の洋館の独特な空間を活かした展示や、内外のアーティストやキュレーターと共に立ち上げた、斬新な切り口の企画を次々と展開する一方で、カフェや ミュージアムショップ、イベントなどの、芸術を身近に感じ、親しめる場を提供してくれる。そこはまさに芸術と人を繋ぐ場だ。
原美術館ホームページ
http://www.haramuseum.or.jp/

原美術館のホームページは、1996年、日本の美術館としてはかなり早い時期に開設された。開設当時から、VRMLを使ったウォークスルー(3DCGで作られたバーチャル原美術館内を自由に動き回れるシステム)など、新しい技術を積極的に採り入れている。また、作家データベースや、作品紹介が、展覧会スケジュールなどの情報とリンクした立体的な構成になっているため、美術館という入り口から様々な現代美術の情報にアクセスできる。もちろん、美術館としての情報(展覧会の詳細や、館内施設の案内から、カフェのメニューまで)も詳細に掲載されている。Flashを使った動きのある、しかし抑制の効いたデザインが見やすく使いやすい。



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