リンククラブ探検隊

シーシーエー 編




シーシーエーの皆さんと記念撮影。
どうもありがとうございました。

「下記記事でご紹介したレンチキュラーは現在シーシーエーでは取扱を取りやめており、
 直接ご質問をお寄せ頂いてもご回答できないとのことです。(編集部)」


「レンチキュラー」という言葉をご存知だろうか。その名前は知らなくても、実物を見ると、「ああ」と思い当たる人は多いと思う。 表面が細い縞状態になったレンズになっていて、見る角度によって、画面が変わったり、立体的に見えたりするアレである。10年程前にもブームになりながら、きちんとしたモノを作るには技術も必要で、粗悪品が出回り、結局、オモチャとしてしか認識されなかったという歴史があるらしい。そのレンチキュラーを看板やディスプレイに使える大きさ、画質で提供する会社があるという情報を得た、我々探検隊は、さっそく、その大きなレンチキュラーを見せてもらい、ついでにLinkClubロゴのモノを作ってもらいに出動した。



 かつて、街中に掲げられている大きな看板、いわゆるビルボードは、ペンキで職人さんが描いたものだった(それは、今でも続いている技術だ)。しかし、最近では写真画質のビルボードが主流になっている。今回、探検隊がお邪魔したのは、そんな高画質のビルボードを主に作成している、株式会社シーシーエー。目黒の坂の下にあるオフィスでは、さまざまな形の「大きな印刷物」に関する新しい技術が培われていた。

一枚の大判ポスターが
さまざまな動きを見せる
 かつて、ガムのオマケ等に付いていた立体写真や、見る角度によって画像が変化する写真を覚えている人も多いと思う。表面が透明のギザギザしていて、見る角度によって、立体に見えたり、動いて見えたり、違う画像に変わったりするものだ。このような技術を「レンチキュラー」と呼び、その技術自体は100年くらい前からあるのだそうだ。
 この株式会社シーシーエーでは、そのレンチキュラーを使った印刷物を、大きなポスターやパネルにすることで、新しいコミュニケーションメディアを提案している。「レンチキュラーを使った広告メディアは、富士ゼロックスさんと共同事業という 形で、2年程前に起ち上げました。本業はビルボードの製作なんですよ。8年くらい前から、これもゼロックスさんと共同で、屋外で写真の画質を出せて、太陽の光で焼けにくい、いわゆる屋外耐光性のある特殊な素材のシートを開発しまして、それで、綺麗で長持ちして大きなビルボードや屋外用のパネル、ポスターなどを製作するビジネスをやっています。ただ、ここ2、3年で、街中にグラフィックを飾ることが普通になってきて、製作サイドが過当競争になってきたんです。そこで、ウチとしては、このレンチキュラーに目を付けて、付加価値にしようと考えたわけです。」と説明していただいた代表取締役の青山氏の横にも、後ろにも、さまざまなレンチキュラーの作例が飾ってある。中でも目を引くのは、ISSEY MIYAKEの、一見、普通のファッションポスターだが角度を変えて見ると透明になって、ポスターの向こうが透けて見えるもの。
「イッセイ・ミヤケさんが、六本木の方に新しくお店をオープンされるということで、何か目玉が欲しいという御依頼でした。店のガラス一面で、高さが2メートルくらい、横が3メートル。店内側から、表の歩道に向けてビジュアルを置きまして、人が通っていく時に、ビジュアルが見えたり隠れたりするという仕掛けです。」
 昔からある技術ながら、これだけ大きいとインパクトが強い。かつては、ハガキ程度の大きさが限界だったものが、コンピューターの処理能力の増大や、大判の印刷を行うインクジェット・プロッターの解像度が高くなったことで、大きなものが作れるようになったのだそうだ。その大型化に関しては、秘密の技術が使われているそうだが、誌面でお伝えできないのが残念だ。


明るく元気な探険隊員、後藤さんと杉山さん
今回お世話になった
株式会社シーシーエー代表取締役の青山さん

COOL STREAMのリーダー楠山さん(左)とチーフデザイナーの陶山さん
制作マネージャーの
千葉さん

サーバ管理や圧縮技術を手がける米田さん(左)と企画開発担当の木下さん
制作例を見ながらレンチキュラーについて説明をしていただいた

Macでデータを加工するところを見せていただく探検隊員
Macでデータを加工するところを見せていただく探検隊員

細断化された画像に見入る探検隊員たち。レンズの下に隠された画像の姿に驚いていた
細断化された画像に見入る探検隊員たち。レンズの下に隠された画像の姿に驚いていた

細断化された画像にレンズを載せてみるが、レンズが少しでもずれると立体的に見えない
細断化された画像にレンズを載せてみるが、レンズが少しでもずれると立体的に見えない



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