リンククラブ探検隊

今回の訪問先
QUALIA
- クオリア東京


新しい価値観を提供しつづける「世界のソニー」。今回、「リンククラブ探検隊」は、その最新プロジェクトから誕生した「QUALIA」商品の体験ができる、関東エリア唯一のQUALIAストア「QUALIA東京」を訪れ、「QUALIA」商品の魅力を探りながら、思う存分、体感してもらいました。

探検隊員の紹介

二戸麻砂彦さん
MASAKIKO NITO
+
割石春世さん
HARUYO WARIISHI



オーディオルームでスーパーオーディオCDシステムを聴き入る隊員



「これで、もう記憶しているのですか?」(二戸隊員)、「何か文字が出できましたね」(割石隊員)。質問を投げかけながら、喜々とした表情でカメラをさわる隊員。


「目の延長のような形で、気軽にお使いください」と、チーフコンシェルジュの千葉さん。


シートに腰かけ、映像を待つ隊員。「こんなホームシアターが欲しい」と何度もため息を。


クオリア東京支配人、下枝さん。紳士的な立ち居振る舞いが印象的でした。

「QUALIA」って何ですか?

今回、探検隊が訪問した、ソニービル(東京・銀座)4階の「QUALIA東京」は、空気感を重視してつくられた体験型の空間です。「QUALIA東京」を案内してくださったのは、チーフコンシェルジュの千葉綾乃さん。探検隊の2人は、「QUALIA」初体験。そこで、ヒアリングの時間を設けました。

まず、ネーミングの意味からお聞きしました。「起源はラテン語で、『質感』をイメージする言葉です。デジタルで解明できないもの、たとえば赤い薔薇を見た時に、赤いと感じるのには、過去の経験値に基づいているなど、個人差がありますよね。そのように数値で置き換えられないものが「クオリア」なのです。ソニーは、それを大切にしたかったのです」と、千葉さんはネーミングと、コンセプトの背景を説明します。

すかさず、割石隊員が、「それは、感じる能力、ということですか?」と、突っ込んだ質問を。「はい、その通りです。モノづくりの精神、ソニースピリッツの原点に立ち返って、お客様に、まず感動していただきたい。これを見て、何かと比較するのでなくて、絶対価値で感動していただきたいという思いで、プロジェクトをスタートしました」

千葉さんのその後の説明をまとめると、「QUALIAプロジェクト」は、「こういうモノがつくりたかった」という、同社の技術者を鼓舞する意味もあったとのことです。そのプロジェクトを象徴するのが、クオリアの製品群。製品には「004」「007」など番号(「プロダクトナンバー」)がついていますが、1番から順番に発売されてはいません。番号は欠けています。

「200を超える範囲で商品開発の申請が行なわれていますが、クオリアの認定委員会が申請を認めて開発が進んでいるのが17製品。そのうち、製品化されているのが現在の4機種。何かと似ていたり、感動価値がないものは、QUALIAではないのです」(千葉さん)

まったく注意を払わなかった番号にも、物語がありました。そして「クオリアプロジェクト」と命名された活動から誕生したのが、次に体験するラインナップなのです。

小型カメラにびっくり。

最初に体感したのは「016」の番号がついた超小型デジタルカメラ。本体と付属品から成るパッケージです。キャリングケースを手に取った二戸隊員は、ひとこと「軽い」。カメラの重さは50g。「目の延長のような形で、気軽にお使いください」と、千葉さんに促され、やんわりと二戸隊員の手が伸びました。「コンセプトは、身につけるカメラです。このままポケットに入れてお持ちいただいてもいいような仕様になっております」(千葉さん)

さっそく、ポケットにカメラを入れる二戸隊員。

カメラは小型なのでタッチパッドで操作。両端にあるネジ留めのような位置をタッチしていくと、メニュー画面が登場。指でなぞっていくと、どんどんメニューが選べます。

手に取って操作する割石隊員は、「ほーっ」と驚く。そして「おもしろい」を連発。ソニーのデジタルカメラとして初めて手ブレの補正がついているので、小型でも安心。フラッシュやレンズなど、付属品を組み立てていく快感もあります。まるで秘密諜報部員が隠し持っているようなカメラです。

二戸隊員は、にやっと笑い、「こんな高価なものですと、見せびらかしたくなりますね」。割石隊員は「時計に近い嗜好品という感じですね」。両者とも、目を細めて見入っていました。

リアルな音にうっとり。

第2幕は「007」の登場です。これはメインユニットとスピーカーシステムから成るスーパーオーディオCDシステム。

「スピーカー上部に6体備えられた、スーパートゥイーターが、人間の可聴帯域を超えた高音域に及ぶ範囲を広げ、本来の音を再現します」(千葉さん)

論より証拠。探検隊は数値では説明のつかない音の効果を耳で確かめます。最初に試聴したのは、バッハの「トッカータとフーガ」。音が飛び立った瞬間に、探検隊の身体の中で何らかの反応が起きたことがわかりました。「クラシックは残響がいいんです」と、メカにも音にもうるさい二戸隊員は続いてヨーヨー・マをリクエスト。「ライブに近いですね」と、満足そうな二戸隊員。「音の戻りが早いです」。

「音は毎日毎日、育っていきますよね」と、千葉さん。両者とも、音楽的ボキャブラリーが豊富です。次いで、割石隊員から矢野顕子のリクエスト。聴きなれた曲を、スーパーオーディオCDシステムで聴くと、差異がわかります。矢野顕子の特徴的な声がオーディオルームを満たしました。「こんな音だったんだ、という感じです」と、少し照れる割石隊員でした。


鮮明な映像にぞっこん。

最後は、シネフィルムに迫る高画質映像と評判の高い「004」、すなわち「SXRD HDプロジェクター」を擁したホームシアターの体験です。もちろん、高音質サウンドシステムを導入しているので、これは音と映像の集大成です。

「美しい画像を得るために、妥協したところは一点もありません」。千葉さんの言葉が、シアターに響きました。

プロジェクターの特徴は二つ。まず、フルハイビジョンを投影できる新開発のSXRDというパネル。家庭用としては世界初。動体の応答速度が早く、残像感がありません。もう一点は、太陽光源に最も近いランプであるピュア・キセノンランプの使用。映画館と同じものを使用することによって、肌色の質感が豊かになり、赤の色味がきれいに出ます。

探検隊は、シートに深く腰をおろし、スクリーンに向かいました。投影距離はレンズのポイントから5メートル。スクリーンのサイズは140インチです。最初に、この製品の強みである赤と黒の発色がわかるハイビジョン映像を鑑賞。最初に赤、次に黒という順番です。映し出された赤は、あくまでも赤く、黒はまぎれもない黒でした。これには探検隊、声も出ません。

「見えないところでレンズ群が映像の拡大による色ズレを防ぎ、美しい画像を大きなスクリーンへ投影します」(千葉さん)というように、美しい画像のために妥協をしなかったという部分は、随所に隠されています。最後に「チャーリーズエンジェル フルスロットル」の予告編を鑑賞。3人娘が派手なアクションを披露します。予告編は、場面と色彩が瞬時に変化します。しかし、残像はなく、色彩の変化にすばやく反応。肌の色、洋服の色も鮮明です。割石隊員は思わず「映画館で観るよりもきれい」。

試写終了後、一堂拍手。両隊員とも、ホームシアターの臨場感に圧倒された様子でした。さて、これで当日の探検はすべて終了。

「QUALIA東京」は、エンタテインメント型ショールーム兼ショップ。楽しみながら商品の特徴がわかり、どの商品の、どの部分で自分の「感じる力」がより大きく共鳴するのかが、「ライブ」で確かめられるようになっています。

製品は誰かに使われ、そこに託された価値は経験されます。価値を創造する企業は、「目に見えない経験」を提供します。その経験価値は、経済価値とは異なり、生活者が得た満足度で決まります。

体験終了後の探検隊は、すこぶる満足した足取りで、銀座の街に消えていきました。その日、「感じる力」は、倍増したのかもしれません。


超小型デジタルカメラ
「QUALIA 016」

69.1×24×16.5mm(幅×高さ×奥行)。本体は掌に隠れる大きさ。小さなボディに高性能レンズ、4倍ズーム、オートフォーカスを搭載。200万画素。記録メディアはメモリースティックデュオ。付属品はフラッシュユニット、タイマーリモコンユニット、ビデオアウトユニット、テレコンバージョンレンズ、ワイドコンバージョンレンズ、バッテリーチャージャー、バッテリーほか。すべてキャリングケースに収まる。 QUALIA販売価格
380,000円(税別)



トリニトロンカラーモニター
「QUALIA 015」

従来モニターよりはるかに黒い画面が特徴。ブラウン管の蛍光面に特殊なカラーフィルターを作り込むことで、外光反射率を約50%カットしている。それにより「漆黒」のような黒、鮮やかで深みのある本物の「深紅」を再現できる。 BS・110度CSデジタルハイビジョンチューナーをセッティングすれば、BSデジタル・110度CSデジタル放送視聴が可能。 QUALIA販売価格
1,300,000円(税別)



スーパーオーディオCDシステム
「QUALIA 007」

可聴帯域外の音の再現に成功したデジタルスーパーオーディオCDシステムは、長年にわたり培ってきたソニーのデジタル音声信号技術の集大成である。高精度フルデジタルアンプが音質に有害な音揺れを、極めて高い周波数のレベルまで低減している。
メインユニット QUALIA販売価格 800,000円(税別)
スピーカーシステム QUALIA販売価格 700,000円(税別)


SXRD HDプロジェクター
「QUALIA 004」

映画フィルムに限りなく近づくために、独自デバイスSXRDを開発。大画面に引き延ばしてもジャギーやメッシュ感を感じさせない高い解像度と開口率と、動画時に残像が出にくく、黒から白、赤から青、色彩の一瞬の変化にもすばやく反応する高速応答性が特徴。
SXRD HDプロジェクター
QUALIA販売価格2,400,000円(税別)

「QUALIA 004」を使用したホームシアターシステムが可能。
「QUALIA」商品は、すべて注文を受けてから生産。

探検を終えた直後の探検隊の感想

二戸麻砂彦さん「ソニーの製品にはいつも期待しています。『QUALIA』はさりげなく、だけどいつの間にか入り込んでくるような、そういうコンセプトの製品が多かったですね。私はとりわけCDユニットが気に入りました」

割石春世さん「まず、デフレ経済下の今日、QUALIAのように妥協を許さない本物指向の製品群をつくりだし、世に問うソニーという企業の底力と、勇気を感じました。元気づけられました」

text by 倉田 楽



 QUALIA商品の体験は、東京と大阪のストアとQUALIAコールカウンターで受け付け可。
  • QUALIA東京(銀座:ソニービル4F)
  • QUALIA大阪(心斎橋:ソニータワー6F)
  • QUALIAコールカウンター:
    ナビダイヤル 0570-09-0099(11:00〜19:00)
QUALIA http://www.sony.jp/products/Consumer/QUALIA/


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