 九の巻 ソニーコミュニケーションネットワーク編 |
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なんとポストマン自らお出迎えで隊員も大喜び!
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PostPetって何? なんていう人は今や貴重な存在かもしれない。テレビコマーシャルでもお馴染のあのメールソフトは、インターネット超初心者のはじめてのメールソフトとして、また、ヘビーユーザのセカンドメール用として、性別を問わず多くの人に愛されている。そしてPostPetユーザはいまや日本のみならず、海外でも増え初めているらしい。近々ドイツ語版も発表される予定だ。そう、今回探検隊がおじゃまするのはインターネットサービスプロバイダ「So-net」や、コンテンツサービスの一環として「PostPet」を提供しているソニーコミュニケーションネットワーク株式会社(以下SCN)だ。
山手線の品川駅から歩くこと数分、御殿山にそびえ立つオフィスビルの一角に、探検隊長と隊員たちは待ち合わせた。今回の隊員は3名。予定の時間までの数分、我々4人の間ではPostPetの話題で持ち切りだった。
そしていよいよ午後4時。エレベータに乗り込み、SCNにおもむく。エレベータを降りてすぐ、扉を開けると、そこにはあのポストマンが! 我々隊員を出迎えるために、入り口で待っていてくれたのである。PostPetを知らない人のために解説すると、ポストマンというのは、相手がPostPetを使っていない時などのために、通常のメールソフトとしてメールを運んでくれる心強いキャラクターだ。恥ずかしがり屋のポストマンのかわりに、お隣りでモモ(PostPetのキャラクターの一つ)のぬいぐるみを抱えた広報担当の小出さんがご挨拶してくれた。
隊員たちはこの日、残念ながらモモに会うことはできなかった。なんでも、モモは本当は三兄妹で、兄モモは行方不明の弟モモを探すため、妹モモは兄妹3人で暮らせるところを探すために、アルバイトをしているらしい。
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 八谷氏が持っているモモのぬいぐるみは、なんと日本国内で一体一体丹念に手作りで製作されているそうだ。
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PostPetの生みの親
八谷和彦さんにお話を聞く
さてこうしてSCNに潜入した隊員たちは、まず最初の目的地へ案内してもらった。
目指すはPostPetの作者の一人である八谷和彦(はちやかずひこ)氏が待つ会議室。いくつもの会議室が並ぶ道すがら、ふとドアの横に目をやると、なんともユニークな名前が貼ってある。「わくわくルーム」「ビジネスルーム」はまだしも「とことんルーム」なんてところで会議をやったら朝まで続きそうだ。実はこれらの会議室には「So-net」のコース名が付けられているのだった。なんというお茶目なネーミング、と隊長ひとりでうなずく。
PostPetの産みの親の一人である、八谷和彦氏。
この後もすぐにドイツに立つそうで今や時の人です。
最後に探検隊員からサイン攻めに合う一コマも...。
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そして我々が案内されたのはなんと「とことんルーム」。これはじっくり話を聞くことができそうだ。そこでまずはPostPetを作ることになったきっかけを聞いてみた。
「実はもともとは割とバカ話からはじまったプロジェクトなんです。」と語る八谷氏。インターネットを初めてまもなくのころ、ちょうどクリスマスカードや年賀状をメールで送ってみたいと思っていた。しかしEudoraや、Niftyのメールではちょっと味気ない。そんなあるとき、ちょうど夢に出てきたのがPostPetのようなペットがメールを運ぶものだったという。そのアイデアをまずNiftyの会議室で冗談まじりに話してみたところ、多いに盛り上がり、冗談で終わらず、実現させようという話に。そこで仲間達と企画書を作ってSCNに持ち込んだら、これまた評判が良く、そのままどんどん形になっていったのだそうだ。
目指したのはPhotoshopに対するKidPixのような、機能は少なくても、使うのがうれしくなるソフト。また、インターネットの初心者でも毎日メールチェックするという習慣を自然に身に付けてもらえるようなソフトにしたかった、と八谷氏は言う。
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はじめはマック版のみからスタートしたPostPet。そのあたりを聞いてみると、まず自分たちが使っているマックで動くものをつくる、というのが基本なのだとか。それにマックには伝統的にそういう不思議なソフトが出やすい環境があるのも確かだ。
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