話はいよいよ盛り上がり、次期バージョンでの新しいペットの話も飛びだす。次回増えるペットは全部で4種類。すでに八谷氏の頭の中では出来上がっているようだ。公式にはすでに2種類の新しいペットが発表されている。「雑種犬」と「メカ」っぽいものだ。デフォルトの名前などは未定のようだが、今年の夏か秋頃と噂される発売開始が楽しみだ。
 実は八谷氏らがキャラクターをデザインするときに気を使っているのは、あまり女の子らしくなりすぎようにすることらしい。そういえばPostPetのキャラクターは、可愛いのに、ちょっと小憎らしかったり、おやじ臭かったりする。しかも、実際ペットがメールを運ぶと寿命が縮むなんてすごく意地悪だ。しかし、ペットの寿命に関しては、それで逆に、「ペットでメールをもらう」ということを価値あることとしてとらえてほしいのだとか。単に可愛いだけではなく、愛情を注げるソフトをつくりたい、という思いが伝わってくる。
ポストペットのホームページの中に、使命を終えたお試し版のペットが眠るMOONという場所がある。しかし本来そこは、たとえお試し版であっても愛着をもって使ってくれたユーザに対する感謝の気持ちを発表する場でもあるのだ。たとえば、昔のマックには、作った人の名前が書いてあった。そのサインには自分が作ったものに対する愛情が込められている、と八谷氏。 「それと同じで、ソフトにも愛情を込めて作りたいんです。そういうソフトじゃないといいソフトにはならないと思うから。」

 なるほど。八谷氏のクリエーターとしての哲学を少し垣間見たような気がした。PostPetの人気の秘密はその哲学にあるのだろう。

ソネットテレビのスタジオへ

 さて、隊員たちはつづいてソネットテレビのスタジオにやってきた。 ソネットテレビでは、月・水・金のお昼12:30からレギュラー番組「ソネットチャンネル」を放送している。  記念すべき第1回放送はPostPet特集だった。最近では、月曜9時アイドルバラエティー番組『ナナミサワ慎吾』、隔週金曜夜8時からは、インターネットショッピング番組『渡辺妙子の買い物天国』などの見ごたえたっぷりの番組がレギュラー番組の生放送以外の時間は、インターネット放送局ならではのオンデマンド再放送を楽しめるので、見逃した人も心配無用だ。

 スタジオに入ると、まずたくさんの機械が並んでいた。撮ったものをその場でRealVideo形式にエンコードし、世界に発信する。担当プロデューサー、音声、サーバー関係のスタッフ、カメラマンの4〜5人がバックヤード側に。そして奥の方に行くと、キャスター席が。さっそく女性隊員2名をキャスター席に座らせる。男性隊員1名はADとして「CMへ」などのボードを持ち、みんなで写真撮影を行った。


「はい!本番3分前です。」
(スタジオにて)

ここが世界へ向けて情報を配信する
So-net TV の心臓部だ。
ところ狭しと機材が並ぶ。

我らがMacもサポートセンターで頑張っ
てる!? 手前からMac,VAIO,Windowsマシン

ハムスターのモケちゃんに 会いに行く

 さて、スタジオを離れ、最後にハムスターのモケちゃんのところへご挨拶に向かう。 途中、インカムを付けた人たちのデスクがずらりと並ぶところを通り過ぎた。ここはSo-netのプロバイダとしてのサポートデスクらしい。各デスクにはマックとWindowsの両方が用意されていて、実際にマシンに触れながらのサポートを行っているようだ。
 サポートデスクの奥に、モケちゃんの住いがあった。実はこのモケちゃん、インターネットでライブ中継されているのだ。(http://www.so-net.ne.jp/ham/) 透明の巣箱の横に2台のカメラが設置されている。このカメラが30秒ごとにモケちゃんを撮影、それぞれのカメラに接続された2台のマックからサーバに転送される仕組みだ。深夜の1:00〜2:00からがモケちゃんの活動時間のため、ショータイムにあわせて、夜になるとライトが点灯される。もちろんタイマーによる自動点灯。微妙にハイテクだ。
モニター下の一角がハムスターのモケちゃんのお家。 スタッフ一同から可愛がられているモケちゃんだが、 最近太り過ぎなのが悩みとか...。

 巣箱の上にハムスター用の車輪のおもちゃがあった。よく目立つショッキングピンクのものだ。実はこれ、土台を外して、床に転がしておくのだそうだ。車輪の中にいるモケちゃんが走りだすと、色々なところに転がっていく。社内の皆さんはそうしてモケちゃんに遊んでもらっているのだろう。
 後日、モケちゃんのページを訪れると、めったに見られないと聞いていたのに、なんといるではないか。トイレ中のモケちゃんを見ながら、「今日もSCN中を転がってお茶目な社員の皆さんを楽しませていたのだろうか…。」という想いを馳せる隊長であった。


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