特集:Macユーザーにも読書の秋はやってくる!
読書の秋がやってきます。デジタルな情報の波をうまく乗り切るためには、やはり知性と感性を鍛えなくてはいけません。というわけで、今回リンククラブでは、技術的なマニュアルとは全くかけはなれた、Macユーザのための「本」の特集を組んでみました。今や一般的なベストセラーの中にも、コンピュータや電脳空間をテーマにした小説がものすごい勢いで進出しています。
マス・マーケットをターゲットにしたミステリーやエンターテイメントは、別の角度から眺めると、その時々の社会や人間の心理を知るのにもってこいの教材です。秋の夜長に、Macユーザの感性に訴える、極上の娯楽本をどうぞお楽しみください。
クレイジーな人たちへアップル宣言
原文:アップルコンピュータ 企画・構成:フライ・コミュニケーションズ
三五館 1000円
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1997年、アップルをとりまく環境では、暗い話題ばかりが続いていた。しかしそんな時、ジョブズの復活と共に一つのマニフェスト(宣言)が発表された。「クレイジーな人たちを讃えよう。はみだし者、反逆者。トラブルメイカー。・・・中略・・・クレイジーな人たちがほんとうに世界を変えるのだ。 Think different.」その宣言はあたかも一編の詩の様な、普通でなく、奇想天外で、常識を超えた、狂おしいほどに素晴らしい人たちへの賛辞だった。やがて「宣言」はTVコマーシャルとして流され、人々の魂を大きく揺さぶることになる。CMに登場したのは、ピカソ、アインシュタイン、マリア・カラス、モハメッド・アリ等のモノクロームのポートレート。彼らの存在感は、それだけで他のどんなCMよりも強いメッセージを持っていた。
技術的なアピールを一切排除したこのメッセージは、本来Macユーザが感じていたはずの、アップルのエッセンスを見事に表現していたと思う。本書は、その宣言とCMを忠実に再現した、言葉と写真のフォト・ブック。
結果的に、リチャード・バックの「イリュージョン」のような、現代人の魂に呼びかけるバイブルとなった。
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