MAC FREAK FILE

ふだんの仕事では、どのような場面でMacを活用されているのですか?
「写真家」としての活動では、絶えずMacを使うということはないのですが、例えば自分のホームページの中で、自分の本のプロモーションをしたり、あるいはAdobe AfterEffectsなどのソフトを使って様々なプレゼンテーションを行うなどしています。また友人と一緒にMacでケーブルテレビの番組を作る計画も進めています。その他、海外の人との仕事の打ち合わせには電子メールを使うし、コマーシャル関係などですぐにデータを渡すことが求められる仕事のときは、デジタルカメラを使うこともあります。ただ写真自体は、必要であればコンピュータを使った新しいテクニックを用いることもありますが、あくまでも表現方法の一手段ですね。ベーシックでシンプルな方法など、その都度、ベストな表現手段を選んでいます。

カメラとMac、どちらもこよなく愛しておられるかと思いますが、それぞれ向き合うときの気持ちに共通点はありますか?
いえ、それが気分的には全く正反対なんですよ(笑)。カメラに向かうときは、自分がそのスタジオの中でやりたいことだけに集中しています。人物を撮影するときには、自分と相手とのコミュニケーションをどうとっていくかとか、プロセスを大切にします。自分の決めた時間の枠の中でひとつのことに没頭する。カメラに向かうときはいつもそんな感じなんです。
でもMacの前に座ると全く逆の状態で、ひとつのことをやりながらも、どんどん他にやりたいことが頭に浮かんできます。そうこうしているうちに、ずるずると時間が過ぎてしまう(笑)。頭の中にやり残していることがずっと巡っていて、これはまさに毎日の生活と同じで「やれどもキリがない」っていう感じですね、本当に。

さて、「親子」をテーマにした写真集を出版されていますが、「親子」にこだわる理由を教えてください。
日本の親子を撮り始めて16年になりますが、親子の関係というのは、いくら時代が変わっても、決して変わることのない生命の歴史の一部だと思うんです。私は親子の写真は、2人だけの関係をシンプルに表現するために、敢えてモノクロで、バックも白一色で撮影するんです。こうして情報を極力シンプルにしていくことで、その親子の関係がそのままの形で表現できるんです。写真のポーズも親子で相談して決めてもらいます。そういった写真を撮るプロセスの中で、親子のコミュニケーションが一層深まっていく様子を感じることができるのはとても楽しいですね。
オズボーンさんのHP 当初撮り始めた頃は、どちらかと言うと「子供の側の視点」で撮っていたのに、16年の間に私の2人の娘も大きくなり、今では「親の目」も併せ持ちながら、多くの親子の現在、そして未来と過去を1枚の写真の中に写し 取っています。

これからも私たちに、素敵な親子の写真をたくさん見せてください。ありがとうございました。
ブルース・オズボーンさんのホームページ
http://www.gsquare.or.jp/oyako/index.html


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