むろん、すべてのユーザが今すぐこれほどの処理速度を必要とするわけではないが、パーソナルコンピューティング全体の傾向を眺めてみると、FireWireの実装やDVD-RAMの普及、Webの放送化、ソフトウェアの低価格化などで、一般のユーザでも動画や3Dグラフィックスといった重たいデータ処理を行う機会は、ますます増えるだろう(インターネットに関していえば、暗号演算を高速に行う必要性もいずれ生じるはずだ)。 そう考えると、パーソナルコンピュータにスーパーコンピュータの発想を持ち込んだApple Computerの施策は、実に未来を見据えたものといえるかもしれない。 なおPower Mac G4と同時に、22インチ(CRT換算だと24インチ相当)の表示面積を持つ液晶ディスプレイ、Apple Cinema Displayも発表された。ただしこのApple Cinema Displayは、Apple Store(アップルコンピュータのオンラインショップ)にて、Power Mac G4とのセット(Power Mac G4 Ultimateモデル)だけで販売されるとのことだ。
|