MAC FREAK FILE
だれでも自分の空想の世界に、自分の生みだしたキャラクタを遊ばせることがあるだろう。イラストレーションやコンピュータは
そのような自分の世界を具体的に表現してしまえるものということもできる。今回お話を伺った姉川たくさんはMacはもちろんさまざまなやり方で自分の世界やキャラクタを生みだしている、そのような人だった。
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プロフィール...
姉川 たく(あねかわ たく)さん
1970年兵庫県生まれ。
'95年大阪にて老舗インテリアデザイン会社に就職。
'96年ソニー・デジタル・エンターテインメント・プログラム、BEST AWARD受賞、
'99年マルチメディア博覧会ミリア'99 ニュータレント部門日本代表に選出。
主な作品にFirstPC(CD-ROM,'97)、インタラクティブ玩具店(CD-ROM,'98)、
なぞのやさい星人あらわる(フジテレビ/ポンキッキーズ,'99)
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Macとの出会いをお聞かせください。
マックを買ったのは大学4年生の時です。
ちょうど立花ハジメさんがADC最高賞をとった時期でもあって、仲間うちでもとにかくMacを使わなきゃっていう熱がありましたね。ちょっとした革命みたいな感じでした。
当時、自力で家賃4万円くらいで下宿してたんだけど、実家に戻って親に借金してまでして買いましたね。IIsiとカラープリンタとで100万円以上しました。コンピュータってそれまでは中学生の時に9801だったかな、それで漢字テストをやったりとかそんな経験しかなかったから、Macは「これって、使えるなあ」って。
でもよくあるコンピュータコンピュータしたものを作るよりは、どっちかといえば手描きの感じがでるようにとか、生身の感じを出さない
となあ、とか考えてますね。ぼく自身はコンピュータを使う時には何か不自由な感じがあるっていうのが楽しいんですよ。テキスト文字だけで絵を描いたときのヘンな形とか。今は結構なんでもできてしまうからそういう意味ではつまらない。制限の中でやると知恵を絞るから良いものができたりしますよね。あと、絵を描く時って筆を選んでというよりは、そこら辺にあるものでノリで描く方がいいっていうのがあって。Macでもそういう感覚なので機能に不満を持つよりは今あるものでどうするかという事を考えます。Macを使うといえば、この前CD-ROMを急に認識しなくなったんで、思いっきりガツーンとたたいたら治ってしまいました。時々そんなふうにMacを使い倒したりもしますよ(笑)。もちろんそんなことやっちゃいけないんですけど…。
もともと建築関係のお仕事をされていたようですが…
店舗の設計の仕事だったんですが、わりと自由にやりたいことができる会社だったんです。カラオケ屋とか、レストランとかを
主に手掛けていたんですが、店鋪の中に一つの世界があってそこにキャラクタがいてそれぞれがストーリーを持っていて、というようなテーマパークみたいな店舗を手がけてきました。だからキャラクタを作るということはその時期に始めたことなんです。
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