MacPeopleといえば、本誌読者にもお馴染みだろう、毎月2回発行のMacintosh
情報誌だ。創刊は1995年だが、その当時で既に、同じASCIIから出ているMAC POWERや、やはり老舗BNNのMACLIFEが創刊5周年を迎えたあとだから、実はメジャーなMacintosh関連誌としては後発に当る。
だが、MacPeople編集長、石坂康夫氏によれば、「発行部数はMac誌の中ではMACPOWERに次いで2番目に多いんですよ」という。ちなみにMacPeopleが創刊された当時は一種のパソコン出版ブームで、初心者向けと銘打ったMac誌などもいくつか創刊されたが、その後休刊してしまったものも多い。と考えると、MacPeopleはそうした創刊ブームの競争を生き抜いただけでなく、後発ながら多くのMacユーザの支持を集めた雑誌として、他誌にはない
魅力を持っているということが窺える。
そのMacPeopleの魅力の源流を探りに、今回女性隊員2名、男性隊員1名を引き
連れての編集部探検となったわけだが、
隊員3名が3名ともMacPeopleの愛読者だ。当然、今回の探検は微に入り細に入り、
実に熱心に行われたわけだが、まずは石坂編集長から、MacPeopleの特徴を、
ざっと語っていただこう。
「MacPeopleは、MACPOWERがMacintosh総合情報誌なのに比べ、どちらかというと初心者をターゲットにした雑誌です。ただ、初心者といっても立派な大人。変に子供扱いしたり、初心者には難しいだろうと情報を簡略化するのではなく、Macの魅力をきちんと伝えることを念頭に置
いて、雑誌作りに臨んでいます」。実際、Mac新機種の分解記事や新機種の性能を
数値で示すベンチマークテスト、あるいはひとつのハードウェアやソフトウェアを
長期間使うロードテストなど、他の初心者向け雑誌には見られない、兄貴分のMAC POWER譲りのややマニアックな記事も、もちろん初心者にもわかりやすい形でふんだんに採り上げられていて、読み応えは
十分。加えて「付録CD-ROMも、本誌記事と連動する形で作成しており、記事を読むだけでなく体験していただけるように腐心しています」という。初心者も一人前のMacユーザとして捉え、その上でMacにより親しんでもらうための工夫を凝らす、
すべてのMacユーザのための総合誌、というところが、やはりMacPeopleの魅力なのだろう。
なお、MacPeopleでは、この秋から
定期購読の募集を開始。石坂編集長いわく、「月2回刊行ということで情報も速いですし、Macに関するさまざまな話題を毎号確実に入手したい読者には、ぜひ定期購読をお薦めしたいですね。今後は今月13日にベータ版がリリースされたMac OS Xに関する詳細な情報もさらに充実させていきます」とのこと。