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ついに登場したMacOS Xの日本語対応プレビュー版の発売には、何と行列までできたという。それだけ関心が高いのだろう。まあ、MacはOSが命という声もあるし、ほとんどのソフトがWinでもMacでも同じように使える今となっては、それぞれの個性もOS次第ということになる。さて、そのOS Xの実際は、どんなものなのだろう。
 | MacOS Xの第一印象 |
既に雑誌などで、大体どういうものかは掴んでいたつもりだった。しかし、いざ触ってみると随分感じが違う。というよりも、何だかMacを触って
いる気がしない。実は、これは全く新しいOSだよ、とか、NeXTが復活したんだよ、とか言われても
信じてしまうかもしれない。一番の違和感は、
アップルメニューが無いこと、そして、画面上に、
ドッグと呼ばれるツールバーみたいなもの(図1)以外には、何も無いこと。Windowsマシンを初めて触ったMacユーザのように、「どこをどうしたらいいんだっ」と思ってしまうほど、取りつく島もない
きわめてシンプルな画面なのだ(図2)。もちろん、
ドッグ上のアイコンをクリックすれば、何かソフトが起動するということは分かる。ということで、ドッグの一番左にあるMacOSのアイコンをクリック
する。すると、Finderと書かれたウィンドウが開く(図3)。そこには、ハードディスクのアイコンが
あり、CD-ROMなどを入れると、それも、ここに
マウントされるつまり、MacOS Xでは、最初のドッグ以外何もない画面をDeskTopと呼び、ハード
ディスクなどにアクセスするためには、Finderを呼びだす、という仕組みになっているわけだ。しかも、このFinderは、デフォルトではダブルクリックで
中のアイコンを開いても別にウィンドウが開くのではなく、元のウィンドウの中に、新しく、そのアイコンの中身が表示される仕組みになっている。
中の表示自体は、OS9以前とあまり変わりはなく(図4)、フォルダも多少の違いはあるものの、
従来のデザインを踏襲しているので、何だか
ホッとする。別に、フォルダのデザインなんて、
変わっていても構わないのだけれど、ここまでが
変わりすぎてたから。
もちろん、設定で新しいウィンドウで開くようにもできるし、オプションキーを押しながらフォルダをダブルクリックすれば、新しいウィンドウで表示される。フォルダの中から、ファイルを別のウィンドウにドラッグすれば、ファイルは移動するし、オプションキーを押しながらドラッグすればコピーされるといったあたりは、従来通りの操作で少し安心した。
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 図1:ドッグは、ランチャーとアップルメニューとコントロールバーとメニューの右の方を合わせたような役割を持つ。
早い話がWindowsでいうところのツールバーだ。
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 図2:デスクトップにはドッグ以外なにもない。メニューも全部左に寄っていて、右側は何もない上に中央のリンゴマークはただの飾り。
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 図3:ハードディスクは、デスクトップからFinderを起動するとアクセスできる。ネットワーク上のディスクやCD-ROMなども、ここにマウントされる。
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 図4:ハードディスクのアイコンをダブルクリックすると、お馴染のフォルダのアイコンが並んでいる。
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