2001年、インパクはじまる。
「もう見に行った?」「あーそんなのやってたっけ〜」
……そ、そんなタンパクなことでいいのっ!? あたしらが若いころはねぇっ 「バンパク」ってものがあって、みんな血まなこで見にいったもんなのよっ!
え、バンパクも知らない? じゃー教えてあげましょう。
躍進するモダンエイジの縮図
2月27日は「万博の日」らしい。これは1867年の同日、パリ万国博覧会に日本が初めて出展したことによる。11月には最後の将軍慶喜が大政奉還するものの、ギリギリ徳川時代のちょんまげエイジ。幕府、薩摩藩、佐賀藩が
特産物や工芸品を出品し、江戸の商人が出した水茶屋が芸者さん付きの喫茶サービスで 大評判となった。 もともと産業革命の成功+植民地支配に
より“世界の一等国”となった大英帝国が 始めた万国博覧会というイベントは、自国の技術力を見せつけると同時に世界各地の珍しい物産を集め一般大衆に公開することで、人々を刺激し更なる発展を促そうと目論むものであった。その点でお江戸日本の出展は、工芸美術品の優れた職人技と同等にエキゾチックで珍奇な東洋の風俗がウケまくったのだろう。
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