リンククラブ探検隊


動く、飛び出す、
レンチキュラーの製作過程
 ここで探検隊はレンチキュラーの製作過程を見せてもらった。レンチキュラーには、いくつかの種類があり、一つは、見る角度によって画像が変わるもの、もう一つは、3Dのように見えるもの、もう一つが、複数枚の平面画像が前後に距離感を持って見えるもの。どれも、前面に貼り付けるレンズの幅に合わせて、画像を縦割りに細断化してプリントアウト。そこにレンズを貼り付けることで製作する。詳細は、P27の図を参照して欲しいが、難しいのは、解像度と観賞距離の問題。「細いレンズを使うと、解像度は上がるんですが、立体感が少なくなります。太いレンズだと、画質は落ちますが立体感が出ます。そのあたりを、どの程度の距離で見るものとして作るか、ということとバランスをとっていくのが難しいところです」と、制作マネージャーの千葉氏。元になる画像の作成はMacで行い、できた画像は、Winの専用ソフトで細断化している。また、ISSEY MIYAKEの例のような、透明になる仕掛けは、印刷を紙ではなく透明なシートで行うことで実現しているそうだ。
 また、ここでは、Web上から1枚単位で、自分の画像データをポスターやパネル、タペストリーにしてくれるサービスも行っている。「デザイナーや企業の方で、一枚から作ってくれないかという要望が昔からあって、また、ウチが持っている技術とか、ノウハウを、個人の方にも使っていただきたいということもあったので、企画を起ち 上げて、今年の3月からスタートしたのが、このサイビック・ネットというサービスなんです」常務取締役の白石氏が説明してくださった。従来の面倒な見積もりのやり取りを、自動見積りシステムを作ることで解消。個人でも気軽に大型の出力が利用 できるシステムになっている。ポスターで最大1.2m×3mの巨大なものまで作成できる。将来的には、ネット上でデザインテンプレートを選んで、画像を好みのデザインでポスター化できるサービスも考えているそうだ。
  今回の探検では、画像の出力の面白さと可能性を見せてもらった。動く画像や 大きな画像の持つインパクトは、かなり強烈だということに改めて気づいた、探検隊一同であった。


text by:中野 本朝

ビジュアルが見えたり隠れたりするパネルに興味をひかれた
ビジュアルが見えたり隠れたりするパネルに興味をひかれた

常務取締役の白石さんサイビッグ・ネットについてお話を伺った
常務取締役の白石さん
サイビッグ・ネットについてお話を伺った

シーシーエーではさまざまな大型ポスターを手がけている
シーシーエーではさまざまな
大型ポスターを手がけている

個人でも、こんなに大きなポスターを作成することが可能だ
個人でも、こんなに大きなポスターを作成することが可能だ

Web上から実際に画像を出力する際の見積もりを取る隊員たち。操作は簡単だ
Web上から実際に画像を出力する際の見積もりを取る隊員たち。操作は簡単だ

今回制作したマウスパッドをいただいた
今回制作したマウスパッドをいただいた

画像の出力や、ポスター、タペストリー制作等の見積もりや発注がWeb上からできる、サイビッグ・ネットのホームページ
画像の出力や、ポスター、タペストリー制作等の見積もりや発注がWeb上からできる、サイビッグ・ネットのホームページ
http://www.cybig.net/



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