●Rewindをご使用になる前に、Rewindに対して期待していたこと
- 別名保存すべき新ファイルを旧ファイル名で上書き保存してしまい、旧ファイルを失ったとき復元できること。
- 論文原稿を作成中に、校正などで削除し保存した後に、削除部分を元に取り戻したいことがあり、特に別名保存していない場合など。
●インストールについて
インストーラがほとんど全てをやってくれますが,緊急起動ディスクを作るときに,DiskFirstAidやDiskCopyなど純正ソフトの他に,ディスクウォリアやNUMなども認識してコピーしてくれたので,たいへん簡単でした,とても高速でした.iMacやiBookが初めてのマックというユーザにも簡単にできると思いました.
●削除されたファイルの復元などの各機能について
期待していた復元機能について、モニタ中に自己があれば迫真の復旧レポートが書けるのですが,残念ながら?そういう事故はありませんでした.それで,適当なSimpleText書類(ファイル a)の中身を、試しにあえて、すべて消しいったん上書き保存し(ファイル b)、そのファイルをゴミ箱に捨ててから空にして、Rewindに復元させてみました。ファイルの復元メニュー選ぶと、同一のファイル名で、オリジナルファイルaと、消して空にしたファイルbのそれぞれの保存時刻がリストアップされ、試しに両方を「復元」させてみると、どこに戻すかの選択ダイアログの後に、どちらも復元できました。ファイルaが取り戻せるのには感激でした。ファイルbをゴミ箱から回収するだけなら古いNUMでもできていたと思いますが。この復元試験を始めたときにたくさんファイルがリストにあがってくるのを知って、その中で最近校正中のワープロファイルをよくもまあこんなに残してるものだと感心もしました(圧縮しているらしいですが)。そのわりに、特にインストール前と動作が遅くなったとは思えませんので、ありがたい機能です。以前、実際に過去にこの手の失敗をしたのは、特に締め切りに追われ時間がないときだったりしたことを苦く思い出しました。
●Rewindを実際に使ってみていかがでしたか
これまで、幸いにして本当にファイルの復元が必要だったことはありませんが、緊急起動ディスクモードについて少しコメントします。これはよく使いましたので。ダウンロード中にフリーズした場合には、システムその他のディスクにディレクトリエラーなどのひどい異常が起こり、私の場合放置できない性分と手痛い体験から、緊急起動モードからのディスクウォリアの出番になります。 この緊急起動モードは、ミニマムシステムで起動時間が短くてありがたいです。この短さはシフトキーを押さえ続けて機能拡張を読み込まない方式よりもはるかに短いです。それに加えて、修復ソフトのディスクウォリアがメインシステムディスクの修復にかかる時間も、ふだんよりず〜と短くなっている感じがしました。この2点は特筆に値します。トラブル時には、修復は必要なのですが、それ以上に、修復後にするべきことが待っているのですから、早いに越したことはありません。この緊急モードに必要なサイズが300Mbと小さいこともありがたいです.
●今後Rewindに欲しい機能など、ご意見やご要望をお聞かせ下さい
箱の背表紙にあるMacWeek.comの「これはMacintoshのタイムマシーンだ」という評価には違和感があります。過去に戻れるというだけの意味なら「Rewind(巻き戻し)」の字句通りですが、未来にも行ける時間旅行機ではないからです。(実は、仕事が完 した近い未来へRewindが連れて行ってくれるなら、もっとありがた〜いですが)脱線してすみません。NUM5.0.2くらいまでしか使っていませんので、よく知らないのですが、むしろ、後発のRewindの機能はNUMとはここが違うという比較があればわかりやすいと思います。手に取った時,もひとつ修復ソフトがいるのかどうかを考えますので。OS9ではずっとフリーズ 頻度が少なくなりましたが、それでもたまに起こるフリーズ後に、システムディスクを検査し異常があれば修復する必要があります。これまでは復旧起動用にパーティションディスクを準備して、これにディスクウォリア2.0を入れてメインシステムディスクを修復していました。緊急モードが使えるので、もうサブシステムの分も他の用途に回せると思います。ありがたいです。まとめにかえて、Macを仕事に使うには、ディスク修復として、ディスクウォリアとモRewindモがあれば、鬼に金棒で、あわてふためき、困ることはもうありません。