だいたい「1クリック」というシステムも罪作りですよね。 これはアマゾン・ドットコムのビジネスモデル特許だそうですが、 これが、いまより普及したら大変なことになりますよ。例えば電子政府が一般化して、 お役所が少子化対策の一環としてインターネットで結婚斡旋をする時代がやってきたとしたら。 それで「お、この娘タイプだな」と思いながら、あれこれ眺めまくっているうちに、 ほとんど無意識で<1クリックで結婚>のボタンを押してしまったら。 後悔して離婚するにも弁護士費用やら慰謝料やら、大金が必要です。 あなたがすでに結婚してたら「重婚」で捕まって、やっぱり弁護士費用とか保釈金とか、 大金が必要。それに比べれば、今回はiPodで済んで本当によかったです。

そこで私、考えたんです。購入ボタンを押してから、 10回くらいボタンを押さないと購入できないシステム、 名付けて「ハードル・クリック」ビジネスモデルなんて、どうでしょう。 「本当に、買うんですね?」と念押ししてきて、「はい」を押すと 「配偶者もしくは保護者への説得は、済みましたか?」とさらに聞いてくる。 気持ちが一度はグラつくんだけれども「では、このへんでもう一度CMをご覧ください」と盛り上げてくれる。 こうして何重ものハードルを乗り越えて手に入れた時の喜びは、 何倍も大きいはずで「ああ、ひょっとしてよく考えもせずにやってしまったんじゃないだろうか?」 という後悔をすることも少なくなると思うのです。これがビジネスモデル特許として認められて、 私に特許料がガッポガポ入ってきたら…。私もiPodが買えるんだけどなぁ。えへへへ。


人生に行き詰まったり、困難を前にフリーズしたりしていませんか?  Macユーザのあなたの悩みを、そこそこの努力で「えへへ」と笑って過ごせるよう、 コラムサイト『最愛のiMacえへへ日記』の田中敦子が答えます。 相談はメール
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「最愛のiMacえへへ日記」

初雪を待ちこがれて、空を見上げる日々。 ひょっとしたら白い雪に混じって白いiPodが降ってくるかもしれないなんて 期待しているんですけど(ムリか?)。