※1 変なものウォッチング?
赤瀬川原平、南伸坊、そして西洋建築探偵・藤森照信らは都市の無用芸術“トマソン”のリサーチを経て路上観察学会を立ち上げた。「路上観察学入門」(筑摩書房)など、写真による実例報告が読んで見て楽しい研究論文(著作)多数。「VOW」はもともと雑誌「宝島」内の一企画だったが、いまや“街のへんなものウォッチング”の意味で普通名詞化している(?)
※2 筆者が見つけたバッドデザイン
 
よくあるテレビのリモコン2ケ。しかし左はグッドで右はバッド。左には、右のような曲線がないので、ぱっと手にとった時に上下がわからないから常に目で確認して操作しなければならない。ぼんやりしてると電源切るつもりでタイマースイッチ入れちゃったりしてうっとおしいのだ。
 
左の蛇口は、下のレバーを手前に動かして水を出す仕組み。利き手(右手)でうっかり操作すると手首にジャーっと水がかかる(超バッド!)。
右は押してあけるドア。しかしつい引っ張りたくなるバーがついている。バーを引いて間違いに気づいた人は、以後バーなどおかまいなく手をついて押し開けることに。結果、人々の手形でペンキが剥げた。
※3
勘違いデザインはノーマンにきけ!
「誰のためのデザイン?――認知科学者のデザイン原論」では日常のシンプルな道具や建築、環境に潜む邪悪なデザインを告発。標的をデジタル環境へと広げた「テクノロジーウォッチング」ともども新曜社から翻訳が出ている。わかりやすくてケッサクな名調子で、学生や専門家だけに独占させるには惜しいオモシロ本。ノーマン氏のサイト(http://www.jnd.org/)では、英文で最新エッセイも読める。「DVDのメニューはなぜこうも使いにくいのか」といった内容。全く同感。ノーマン先生、言ってやって言ってやって!
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