キーボードという装置は、いうまでもなく、コンピューティングやコンピュータネットワークを介したコミュニケーションの本質ではない。しかし、われわれは、ほぼ画一化されたキーボードしか与えられていないのが現状だ。たとえば、机に固定された姿勢で10本の指を駆使するという形でない、なにか別の入力方式は考えられないのだろうか―といった疑問へのひとつの回答が、
東京大学工学研究科、安心工学設計研究室でとある学生の卒業論文のモチーフとして開発された、「tagtype」(http://www.lleedd.com/tagtype/)というかな入力方式/装置である。その「tagtype」を考案した学生―現在はリーディング・エッジ・デザインに勤務する田川欣哉氏にお話を伺いつつ、キーボードというコンピュータとわれわれを結ぶ接点について、考えてみた。
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