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マックフリークファイル/第59回 ![]()
日本人を父に、ドイツ人を母に持ち、幼少時代を日本、ドイツ、アメリカで過ごす。1992年よりNHK・BSでスポーツキャスターをつとめるなど、各局でフリーキャスターとして活躍。また10年以上に渡り世界ラリー選手権のレポートを担当し、他にもエッセイスト、英語の教本の監修、さらには天文博物館の名誉館長と、身体がいくつあっても足りない多忙な日々を、楽しげに全力疾走している。 BS放送などでキャスターとして活躍中の小平桂子アネットさんは、また一方でサルサのダンス講師、Jリーグのビデオジャーナリスト、さらにはアメリカンフットボールチームのプロデューサーと、実に多彩な顔を持っている。そして、そのすべての局面でMacが大車輪で活用されているのだ。 | ||||
アネットさんが初めてMacを手にしたのは、NHKでスポーツキャスターの仕事をスタートさせた14年前。 「スポーツやるのは大好きだったけれど、知らないことが多すぎて。プロ野球に12球団あることも知らなかったんですから。それで、膨大な情報を整理するのに、まずファイルメーカーから使い始めたんです」 なぜMacを選んだのかといえば、当時の番組プロデューサーがたまたまMacユーザだったから。 「それだけがMacを選んだ理由ではないんですけど、でも後になってWindowsを使ってみたら、なんだこれは! なんでこんなに使いにくいんだろう!って」 ![]() ご自分で「わたし、止まったら死んじゃうんです、きっと」とおっしゃるように、多忙なはずの現在でさえ、次から次へと新しいことにチャレンジしてしまう。 今回の取材でアネットさんにお会いしたのは、横浜市内にあるボアソルチというカフェだが、実はこのお店でアネットさんは週に1、2回、ウェイトレスとして働いている。このお店は、Jリーグ「横浜FC」の有馬選手がオーナー。アネットさんは、横浜FCの広報担当でもある。その縁で、お店がオープンした時からお手伝いしているのだそうだ。東京都内の自宅から、車で小1時間かけて通ってくる。休憩時間にはお店の片隅でMacを開き原稿を作る。 「毎朝起きると、今日やらなければならないことを思い出して、ギョッとしてますね。でも面白いことって出会ったときに、やれる!って直感するんですよ。後で、そんな時間ないじゃない!って後悔するんですけど(笑)」 4輪の世界ラリー選手権のレポーターもやっている。海外取材では自ら撮影。Edit DVで編集し、Photoshopで番組のタイトルCGを作り、デジVで完パケにして納品する。 「そんなの、普通ならできないじゃないですか。Macのおかげです。本当に助けられてる」 前述の横浜FC広報としての仕事にもMacは大活躍だ。通常、年末にはその年の総決算として、戦績や活動報告などをまとめたサポーター向けのイヤーブックを作るのだが、昨年は「それではつまらない」と、サンクスビデオ(選手全員のコメント入りの1時間に渡るムービー)を作った。撮影・編集はもちろんアネットさん。 そしてこの夏からは、新しい仕事がスタートする。アメリカンフットボールのチーム「シーガルズ」のプロデューサーを引き受けているのだ。 「9月6日に東京ドームで開幕戦があるんです。そこに最低でもお客さん1万人呼ぶ!これが成功したら事件ですよ。アメフトって、決勝戦でも4、5千人しかお客さん入らないんだから」 「シーガルズ」のホームページもアネットさんが作ることになるようなのだが(http://www.seagulls.jp/にて近日公開予定)、アネットさん自身はごく最近まで自分のホームページを持っていなかった。 「よくアナウンサーの方って、ご自分でホームページつくってらっしゃたりするじゃないですか。でも私は特に発信したいこともないし、いずれその気になったら、と思ってたんです。それが去年サルサに出会って、これだ!って」
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