架空の黒人ミュージシャンの人形からスタートして、とにかく細部までリアルに作り込まれたジャズミュージシャン、作品のイメージごと人形と背景に盛り込んだ日本の作家シリーズ、そして、ほとんど伝説上の人物ともいえるニジンスキーに挑戦。オイルプリントなども手掛ける石塚公昭氏。単なるリアルではない、イメージとしてのリアル、虚構としてのリアルを表現する石塚氏の作品は、実物そっくり、という次元ではなく、実物が持つ空気感や佇まいを蘇らせるような力を持っている。それはフィクションだからこそリアルに迫ってくるような作品。そんな作品が、どのようにして生まれるのか。その秘密の一端を、リンククラブ会員でもある石塚氏に訊ねてみた。
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